基礎にヒビ!ほんとに危険?
おはようございます。
年に何回も受ける相談にこんな内容があります。
「飛び込み業者から家にヒビが入っているから危ないといわれた。直さないと危険です。うちなら安価にすぐ施工しますよ!なんて言われたんだけど…。」
ほんとうにお家の基礎がぱっくり割れて壊れちゃうんじゃないか。でも、飛び込み業者の言う事信用していいのか。
「とりあえず見に来て!」
と言ったような流れ。今回はこの内容をざっくり解説します。
目次
1 基礎のヒビ原因とは
2 ヒビや割れを直す方法は?
3 基礎のヒビ例外は無いの?
1.基礎のヒビ原因とは
「基礎にヒビがあるんだけど、直してほしい」
「シロアリ屋さんに床下見てもらったら、基礎にヒビが
あるから危険なんて言われたんだけど…」
はじめて会社にかかってくる電話で
けっこうよくあるご相談です
当社を思い出していただけてよかったと
ほっとするタイミングでもあります
さてさて
ヒビをみつけると驚きますよね
ここから全部が壊れたらどうしよう!?
焦るきもち、よくわかります
でも、ちょっと待ってください
基礎本体は、じつは目に見えている
部分のさらに奥にある場合が多いのです
基礎工事のあと、モルタルという材料を塗って
表面をきれいにみせますが、
その材料のモルタルがヒビ割れている
ということは、よくあることです。
また、通気口近くの基礎が収縮することで
ヒビ割れていたりという場合が多いです。
(最近は通気口を基礎に設けないケースが多いです。。)
そもそも、コンクリートは水分を含ませた物を
固めた塊であり、乾燥などで収縮し、
割れが発生することが多い素材です。
コンクリートで仕上げた駐車場等に
亀裂が入るのも同じ原理です。
そして、面積が大きいほど
収縮率も大きくなるので
割れが大きくなります。
コンクリートのひび割れについては
長年研究されているそうですが、
絶対に大丈夫ヒビ割れしない、というものは
未だに完成していないそうです。
ただ、性質上仕方がない!
構造上問題ない!
といわれても
気になることにはかわりませんよね
2.ヒビや割れを直す方法は?
これらのヒビや割れをなおす方法は、
上からモルタルやコンクリートの補修材を塗る事で
一時的に解消されます。
…一時的には、です。
というのも、乾いてしまっているコンクリートとコンクリートを完全に
接着することは、ほぼ不可能です。
また、年数がたてば、あるいは数カ月で
同じ所が割れたりします。
なので、あくまで、穴埋めであったり表面の
仕上げを上塗りという形で対応すること
しかできません
ですから
基本的にはほっておいて大丈夫です!
というと、極端ですね
地盤に問題なければ、
徐々に開いておうちが壊れちゃう。
なんてことは、考え難いからです!!
ですが、少しづつヒビが深くなったり
水がしみるようなことになってはいけないので
補修も必要ですね
現状を把握しておくことは大切ですが
焦る必要はない、と思ってください
ただ、悪徳業者がそういったところを見て
「すぐになおさないと、危険です」
なんて営業をしてくる可能性は
本当にとても多くあるので、要注意です!
最近飛び込み業者多いな…と感じたら
一度おうちの周り見てみてください!
小さなヒビ割れをみつけるかもしれません
直すことは、決して間違いではありませんが
他の部分の心配をどんどんあおり、
気づいたら多くの部分を触ることになって
高額の請求があった、、、なんて話しは
実際に今でも聞くことがあるのです
3.基礎のヒビ例外は無いの?
これまで、構造的に問題のない方向の
お話しをしていましたが
実は、基礎のヒビでも、
注意が必要なヒビの入り方があります。
それは、
地盤沈下によって基礎が耐えられず、割れている場合
この場合、ほっておくと
だんだんと家のバランスが崩れ、
家が傾き、窓や建具の立て付けが悪くなり
開かなくなるなど
不具合が生じてきます。
おうちの建っている土地そのものが下がっているので
直すにはかなりの費用と時間がかかってきます。
この場合、ヒビや割れは大きく、
段差になっている場合が多いです。
そして、宅内を歩いたらゆがみを実感する
ほどの傾きがでます。
こうなってしまったら、直ちに処置が必要ですが
あまり多くはないケースです
ヒビ割れ=欠陥住宅
テレビなどで目にしたこともあると思いますが
天然の素材の木については
乾燥と湿気でひび割れたりゆがみがでる、ということは
おそらくほとんどの人が知っていますよね?
コンクリートという素材の特性として
経年の収縮によってヒビがでてくる、ということを
知っておいていただくと
騙されたり不安で過ごすことがなくなると思います
これまでざっくりと解説しましたが、それでもうちの場合はどちらに当てはまるの?
なんて場合は、一度近くの建設会社や工務店へ相談してみて下さい!