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玄関吹き抜けのある家|メリットとデメリットを比較して後悔しない設計を

2024/08/27(火) お役立ち情報

玄関に吹き抜けを設けることは、家全体の印象をガラリと変え、住み心地にも大きな影響を与えます。

しかし、魅力的な吹き抜けには、知っておくべきメリットとデメリットがあります。

この記事では、玄関吹き抜けのメリットとデメリットを具体的に解説することで、理想の玄関を実現するための判断材料を提供します。

□玄関吹き抜けのメリット|開放感、採光、風通し、デザイン性

玄関に吹き抜けを設けることで、開放的な空間を生み出し、採光を確保し、風通しを良くすることができます。
さらに、デザイン性の高い玄関を実現できるというメリットもあります。

1: 抜けのある開放的な空間になる

玄関に吹き抜けを設ける最大のメリットは、空間の広がりを感じられる開放感です。

吹き抜けによって縦方向に視線が抜けるため、物理的な広さだけでなく、視覚的な広がりも生み出します。
特に、狭い玄関や日当たりの悪い玄関では、吹き抜けによって空間が明るく、広く感じられます。

2: 高い位置からの採光で明るい玄関を実現

吹き抜けは、高い位置から光を取り込むことができるため、日当たりの悪い玄関でも明るく開放的な空間を実現できます。
窓から差し込む自然光は、照明とは異なる温かみを感じさせ、心地よい空間を演出します。

3: 風通しを良くして快適な空間を

玄関に吹き抜けと小窓を組み合わせることで、玄関に風が通り抜け、家全体に風通しが良くなります。

玄関は、靴の臭いやホコリが溜まりやすく、換気が難しい場所です。
吹き抜けの小窓は、玄関の空気を効率的に換気し、快適な空間を保つのに役立ちます。

4: デザイン性の高い玄関を実現

吹き抜けは、空間デザインの幅を広げ、個性的な玄関を実現するのに最適です。

吹き抜け部分に照明や装飾を施すことで、個性的な空間を演出できます。
例えば、おしゃれなペンダントライトを設置したり、吹き抜けに面した場所にスケルトン階段を設けることで、視覚的なアクセントを加えられます。

□玄関吹き抜けのデメリット|寒さ、床面積の減少、照明交換、掃除のしづらさ

玄関吹き抜けは、メリットだけでなく、デメリットも存在します。

これらのデメリットを事前に理解することで、設計段階で対策を講じることが重要です。

1: 冬場の寒さ対策

吹き抜けは、暖かい空気が上に逃げるため、冬場は寒さを感じやすくなります。
特に、寒冷地では、断熱対策をしっかりと行わないと、冬場の冷え込みが厳しくなる可能性があります。

2: 床面積の減少

吹き抜けを設けることで、床面積が減少します。
特に、小さな家を建てる場合は、吹き抜けによって使えるスペースが減ってしまう可能性があります。

3: 照明交換のしづらさ

吹き抜け部分の照明は、高い位置にあるため、交換する際に脚立が必要になります。
照明交換は、頻繁に行う作業ではないですが、いざ交換するとなると、業者に依頼する必要があり、費用がかかります。

4: 掃除のしづらさ

吹き抜けの天井や壁は、高い位置にあるため、掃除が大変です。
定期的に掃除をしないと、ホコリが溜まりやすく、見た目に影響を与えます。

□まとめ

玄関吹き抜けは、開放感、採光、風通し、デザイン性といったメリットがある一方で、冬場の寒さ、床面積の減少、照明交換のしづらさ、掃除のしづらさといったデメリットも存在します。
これらのメリットとデメリットを比較検討し、ご自身のライフスタイルや家の条件に合わせて、後悔のない設計をすることが重要です。